来る10月14日、15日に劇団グラハムヘルツの伊藤はまたも一人芝居をやります。
本当に毎回体調も崩し崩し、いつまでできるのか、いつできなくなるのかの怖さを感じながら、いつか終わりが来るなら必死こいて今やろうとしているものに全力を尽くそうと邁進している日々です。
さて、本作は
ジャン・コクトーの戯曲『声』をモチーフに創作した作品となります。
1930年に創られた作品ですが、愛していた人への気持ちを断ち切れず電話を待ち、切れるのを恐れ、縋るのを恐れつつもそうせずにはいられないような葛藤は、どれだけ時間が経ち時代背景が変わろうとも通ずるものです。
劇団グラハムヘルツが、この『声』を”モチーフ”にし舞台に起こすとどうなるのか是非、確かめていただきたい。
コメディエンヌぶりをお客様からは褒めていただくことが多い私です。そのコメディエンヌぶりはそのままで、劇団グラハムヘルツの『部屋としゅーちゃくと私』をお届けします。
今回、10月に公演を行うこの『部屋としゅーちゃくと私』は実在の人物・複数人をモデルにしています。
過去、逞しくて、自立していて、格好良くて面白くて、私が尊敬している友人が泣き崩れる姿を見たときに私は思いました。
どんなに温かい言葉をかけても、どれだけ大切に想っているかを伝えようとも
私には彼女の心を満たせず、決して代わりにはなれないのだと痛感しました。
友達がきいて笑うぜ。こんなにしんどいときに何もしてあげられないとは。
生身の人間が眼の前で苦悩の境地に立たされた姿を見たときに私も一緒に泣きました。
彼女の気持ちに思いを馳せて、どれだけ辛かっただろうかとか、自分が何もできないこととか。
だから私は創ったのです。
顔の原型が崩れるほど泣き腫らしたことがあるすべての”元恋人たち”へ
私からの最大の応援メッセージを贈ろうと。逆流性食道炎と必死に戦いながら。
奇妙な妄想に振り回される一人の演劇・アート・映画好きの女が、彼を追いかけては逃げて追いかけては逃げてを繰り返す、その”しゅーちゃく”点。
もちろん、色んな人に観てもらえたら嬉しいです。観てほしい。
そして私は一人芝居歴3年目に突入しました。
これまで演劇の経験はあっても一人芝居はどうにもハードルが高くて怖くて、私には無縁の場所だと思っていました。今でも凄まじい恐怖感を感じながらやっています。
だからこそ、一人芝居プレイヤーに観てもらいたいという欲もあります。
今年のAPOFES2023という一人芝居が集結するイベントに出たとき、全員本当に創るものが異なって、価値観も観点もバラバラで本当に面白かった。
”私は一人芝居をこう創る”、そして創っている人たちの目で批評してもらいたい。
感想なんでも受けてます。(罵詈雑言は怖い。そんな事言う人いないか)
小劇場演劇という分類にジャンルしきれず(多分)
社会人劇団というのもちょっと違う(多分)
※スタッフからは軽自動車演劇と呼ばれてますが(その話はまたおいおい)
何者でもない、そこらへんにいるようななんてことない女が
必死こいて演劇やって、舞台の上でおかしな事やってんのが面白いんじゃんね!
というジャンルの人です。どうぞよろしく。
とにかく感想は自由に言っていい。
劇場で待ってる。
公演情報
劇団グラハムヘルツ第3回公演
『部屋としゅーちゃくと私』
原案:伊藤瑞貴 脚本:伊藤瑞貴 掛池師走 演出、出演:伊藤瑞貴
2023年10月14日(土)
・14:00 開演(13:30 開場)
・18:00 開演(17:30 開場)
15日(日)
・14:00 開演(13:30 開場)
会場:APOCシアター(小田急線千歳船橋駅下車 徒歩3分)
東京都世田谷区桜丘5-47-4