ねこようです。
６月２１日(水)
我々、
チームグラハムヘルツは、
みずき総統の
「あの～。皆さん、
ご都合良い日とか教えてもらえませんか？」
という号令のもと、
２１：００から、
LINEのビデオ通話を開始した。
ビデオ通話というのは厄介なもので、
丸っきり油断しきったジャージやパジャマを着て
やるわけにもいかない。
また、背景に部屋の中が映ってしまうので、
壁にかけてあるモネやシャガールの絵が見られると、
「あの人ピカソ派って言ってたけど、実はそうなのね」
と、私生活の一部がばれてしまう恐れもある。
なので、
出来るだけ無機質な背景の場所を選んで参加した。
21:00 通話開始なのである。
照明担当のみゆきさんは、
この前に私の照明の手伝いに来てもらったので、
音響担当の石井さん
雑用担当のほぉちゃん
そしてみずき書記長とは、
１月のアポフェス以来の再会である。
とりあえず、手なんか振ってみる。
我々は、まずは
‘‘グラハムヘルツ讃美歌 ５番‘‘
を全員で合唱してから、会議に入った。
♪あー、グラハム～、グラハム～、
我らのふるさと～
議題は、次回公演についてである。
だいたい秋のこの頃が公演の予定です。
今、私が新作を書いていますので、
近々タイトルだけを皆さんにお伝えする予定です。
ここで
「タイトルだけかい！」
と突っ込んではいけない。
はは～。と頭を下げていただき、
そのタイトルをA３用紙に書いて
部屋の真ん中に貼って朝晩拝まないといけない。
「あと・・・今までのグラハムヘルツ、
最後に狂ったり死んだりという展開が多いのですが、
今回は、誰も死んだり狂ったりしませんので」
ほとんど・・・というのは、
昨年秋公演の「ベイビーホールドオン」が
コメディオムニバスだったからだが、
あの「ベイビーホールドオン」も、
ラストで作家が一人行方不明で音信不通になってしまい、
決してハッピーエンドではなかったのだけど。
まぁ、まだいろいろと謎が多い。
石井さんとみゆきさんは夫婦で同じ家にいるのに、
なぜ別々の画面でインしてきたのか？
(途中で同じ画面に入ったが)
ほぉちゃんは「ごはんです～」とモグモグしていたが、
何を食べていたのか？
みずきさんの画面が眉毛から上しか映っていない時が多く、
それでも一生懸命喋っていたが、
眉間の皺を見せたかったのか？
ちなみに私が髭ボーボーだったのは、
夜勤明けと休日で誰とも会っていなくて、
二日間髭剃りをサボったからである。
エ？
そういう謎じゃない？
どんな公演になるか？
そんなの、
まだ分からん。
とりあえずは、
照明はみゆきさん
音響は石井さん
いろんな雑用はほぉちゃん
舞台監督はわたくしねこよう。
といういつもの感じで良いですね？
それで、
はーい、ハーイ。はい。はぁい。
とみんなが了解したのである。
作・演出・出演は
伊藤瑞貴
です。
あと、
埼玉東京横浜と全員の居住地が遠いので、
一回目の対面での打ち合わせと稽古の日を決めて、
この日は終わった。
何？
ほとんど打ち合わせしてないじゃないか。
って言った？
いいですか？
どんなきれいな花でも、
最初は種を植える所から始まります。
あんな真っ黒くて小さな種が、
水を掛けて芽が出て月日が経って、
大きな花を咲かせます。
物事の始まりなんて、
これくらい小さくてあやふやなものなんですよ。
この何か月後、
どんな花が咲くのだろう？
そう考えると、
少しワクワクする。
ねこよう
